ミラクルグリップの誕生と名前の由来
脳梗塞・脳出血・パーキンソン病・認知症の後遺症として手指を握りこんでしまい拘縮になることがあります。
手指を開くことが出来ないので爪を切ることもできず、白癬菌に感染することもあります。
この高反発クッショングリップは、通気性と抗菌性に優れているので当初、拘縮対策用は「むれないんです」という商品名を付けました。
ところが酷い拘縮の方達に使って頂くうちに、この高反発クッショングリップは気がつくと落ちるはずの無い手指から落ちることが分かってきました。
人間の持つ素晴らしい再生力を目の当たりにして「ミラクルグリップ」と商品名を変更致しました。
専門家のVOICE
名古屋市立大学名誉教授 名古屋市立大学元学長・理事長
NPO法人健康な脳づくり理事長
西野仁雄先生
「手は体の中で感覚神経および運動神経支配が最も豊富な部位です。従来、拘縮した手には物を握らせない方が良い(拘縮がより増強されるため)と考えられてきました。しかし、適度の感覚刺激と運動刺激を同時に与えれば、触覚や深部感覚等の正常な求心入力が増し、脊髄や脳の神経細胞が正常に働く場が設定されるに違いない。このような発想の下、高反発力素材からなるグリップを開発し、拘縮した手に持続的な刺激を与えることを試みました。」手指は外に出た脳と言われます。手をよく使えば脳は活性化されるのです。
【専門学会での研究成果公開】
2013年3月 日本生理学会(東京都)
「脳梗塞後の手の拘縮はポリエチレンファイバークッションの着用により短期間に改善される。」
2013年6月 日本神経科学学会(京都府)
「高反発クッショングリップ を握ると脳梗塞後の手指の拘縮と言語障害が短期間に改善される。」
2013年11月 SOCIETY FOR NEUROSCIENCE(San Diego)
2014年3月 日本生理学会(鹿児島)
高反発力クッショングリップを握ると手、腕、顔の温度、筋活動及び前頭葉血流が上昇する
2014年6月 The 7th workshop on motor recovery after brain and cervical cord injury(Kakunodate)
Finger/hand contracture and speech disturbance after stroke were improved in a short duration by grasping a high repulsioncushion grip.
介護老人保険施設 メディコ阿久比
理学療法士
榊原和真先生
指の拘縮が強く、手指の清潔保持が困難な方に使用しています。高反発のクッションが適度な弾力性を保っており、指をギュッと握りこんでしまうことを防いで くれます。通気性が良く、長い時間着用しても手のひらがむれにくくなっています。また、洗濯も簡単で、すぐに乾くため使用しやすく衛生的です。
【全国介護老人保健施設大会で療法成果発表】
2013年 7月 第24回全国介護老人保健施設大会石川 in 金沢 奨励賞受賞
2013年11月 第29回東海北陸理学療法学術大会
「高反発グリップを使用した手指拘縮改善の取り組み。」